台風14号 17日(金)昼前から夜に九州北部に接近・上陸のおそれ 西日本中心に暴風や高波に警戒を

17日(金)正午と18日(土)午前6時の雨と風の予想

 台風14号が接近する影響で、17日(金)の西日本は九州北部を中心に暴風やうねりを伴った高波に警戒が必要だ。また、湿った空気の影響で17日(金)は西日本で、18日(土)は東・北日本を含む広範囲で大雨となるおそれがある。土砂災害や低地の浸水、河川の増水、氾濫にも警戒・注意が必要だ。

接近・上陸のおそれ

16日(木)午前9時の台風14号の位置と進路予想

 動きの遅い台風14号は次第に進路を北東へ変え、あす17日(金)昼前から夜にかけて九州北部に接近し、上陸するおそれがある。17日(金)の西日本は九州北部を中心に、暴風やうねりを伴った高波、高潮に対して警戒・注意が必要だ。交通機関に影響が出る可能性があるため、17日(金)にかけては状況の変化、各種情報に対して注意が必要となる。

 台風は17日(金)夜にかけて西日本を東へ進み、その後18日(土)夜にかけて西日本から東日本を通過し、19日(日)朝までに温帯低気圧に変わる見込み。このため、18日(土)は西日本から北日本の広範囲で強い風が吹き、海上では非常に強い風が吹いてしける所がありそうだ。

大雨にも警戒を

16日(木)午前11時の雨雲の様子

 16日(木)は台風や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、九州南部で局地的に非常に激しい雨が降り、宮崎県では土砂災害の危険度が非常に高まっている所がある。九州南部は、これからあす17日(金)夕方にかけて、局地的に1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が断続的に降り、土砂災害や浸水害、洪水害の危険度がさらに広い範囲で高まるおそれがある。

17日(金)正午までと18日(土)正午までの24時間予想降水量

 その他の地域も、今後は大雨に対して注意・警戒が必要となる。特に、台風が近づく九州北部は、今夜はじめ頃から17日(金)にかけて、中国、四国は17日(金)夕方から夜遅くにかけて、局地的に非常に激しい雨が降る見込み。活発な雨雲は次第に東へ移動し、近畿は17日(金)夜遅くから18日(土)明け方に、東海でも18日(土)午前中は短時間で一気に雨量が増えるおそれがある。広い範囲で、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要となりそうだ。東京など関東でも、18日(土)の日中は雨の強まる時間帯がある見込み。18日(土)にかけては、北日本でも雨量が多くなる所があるため、今後の気象情報に注意が必要となる。

連休は晴れる地域多く

18日(土)〜20日(月)の天気と予想最高気温

 19日(日)は天気が回復して、東北以南は広く晴れる見込み。日中は気温が高く、関東から西は30℃前後まで上がりそうだ。20日(月・敬老の日)はさらに晴れの範囲が広がる予想で、朝晩は過ごしやすいが、昼間はまだ気温が高く日差しを避けたくなるくらいの状態が続きそうだ。

(気象予報士・高橋和也)

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