阪神・藤川俊が現役引退を表明「ずっと肩の調子が悪くて、これは野球ではないな」

藤川俊介

阪神の藤川俊介外野手(34)が16日、今季限りでの現役引退を表明した。09年のドラフト5位で社会人・東邦ガスから入団。1年目の10年シーズンから一軍出場を果たすと、124試合に出場するなど、広い守備範囲と俊足を生かし、将来の主力候補として期待されたが、レギュラーに定着するまでには至らず。近年は一軍での出場機会を徐々に減らしており、今季はまだ一軍出場がなかった。

チームでは最年長・糸井に次ぐ藤川は「8月に入ってから思うようになりました。ここ2年、肩のほうがずっと調子が悪くて、自分のなかで守備を抜かしてしまうと、これは野球ではないなと思いました」と肉体面の限界にも直面していたという。この日、甲子園球場で行われた引退会見後は母校・広陵高校の先輩である新井一軍打撃コーチや原口ら現役時代をともにした同僚も駆けつけ、プロ生活12年を労われ、涙をぬぐっていた。

© 株式会社東京スポーツ新聞社