新型コロナウイルスの収束が見通せない中、相模原市の商工関係者の間で話題となっているPCR検査施設がある。食品衛生コンサルタント会社の町田予防衛生研究所(東京都町田市)が運営する「町田PCRステーション」(同市原町田)。利用者からは「地元で気軽に受けられるのはありがたい」「仕事をする上で一つの安心材料になる」と歓迎する声が上がっている。
同社は主に食品検査や腸内細菌検査を手掛けている。昨年から法人向けのPCR検査を行っていたが、地元の町田市や近隣の相模原市の商工関係者から「地域で検査できる場所をつくってほしい」との声が上がり、今年4月にPCRステーションをオープンした。
小田急線町田駅から徒歩2分の利便性や、わずか10分ほどで検査でき、翌日には検査結果が分かる気軽さから、オープン時は飲食・宿泊業の従業員らが多く利用。陽性者が急増した8月は業種問わずあらゆる企業の従業員や一般の家族連れが訪れたという。
相模原市内の宿泊業者でつくる「相模原旅館ホテル組合」の水谷好男組合長は「清掃や接客業務を行う従業員にとって、地元で気軽に検査できる施設があるのは安心。大変ありがたい」と歓迎する。