大谷がアスレチックス戦の登板を回避へ 2ケタ勝利に黄信号

日本時間9月17日、エンゼルスのジョー・マドン監督は大谷翔平が同18日のアスレチックス戦に予定されていた次回登板を回避することを明らかにした。登板前日のキャッチボールを行った際に右腕に張りを感じたという。現時点で今季の残り試合に登板しないことが決まったわけではなく、エンゼルスの首脳陣は数日間様子を見てから判断する方針。なお、マドンは大谷の状態について、故障ではなくシーズン終盤の疲労が原因であると考えているようだ。

大谷はメジャー4年目の今季、ここまで打率.254、44本塁打、94打点、23盗塁、OPS.956をマークし、本塁打ランキングではメジャー全体の2位タイにランクイン。サルバドール・ペレス(ロイヤルズ)と同数で並び、1本差でトップのブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)を追っている。また、投手としては21試合に先発して115回1/3を投げ、9勝2敗、防御率3.36、136奪三振を記録。1918年のベーブ・ルース(レッドソックス)以来103年ぶりとなる「2ケタ本塁打&2ケタ勝利」に王手をかけた。

今季の投球イニング数(115回1/3)はすでにメジャー1~3年目の合計(53回1/3)の2倍を上回っており、トミー・ジョン手術から本格復帰した最初のシーズンであることやエンゼルスがポストシーズン争いから脱落していることを考えると、これ以上無理に登板させない可能性もある。アスレチックス3連戦で登板しないのであれば、その3連戦が終了した時点でエンゼルスは今季残り13試合。大谷の今季の登板は最大でも残り2試合となることが予想され、ルース以来103年ぶりの大記録に黄信号が灯った。

また、大谷が打撃不振に苦しんでいることを考慮し、休養を与えることも検討されているという。7月末の時点では打率.278、37本塁打、82打点、OPS1.051の好成績をマークしていた大谷だが、8月以降は打率.189、7本塁打、12打点、OPS.704と急失速。特に9月は打率.158(38打数6安打)と打撃不振は深刻さを増しており、休養を与えてリフレッシュを図る狙いがあるとみられる。なお、日本時間9月17日のホワイトソックス戦には今季2度目(日本時間5月17日のレッドソックス戦以来)となる「3番・DH」でスタメン出場することが発表されている。

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