沖縄、新たにコロナ229人感染 2人死亡 未成年の感染増加続く(9月17日朝)

 沖縄県は16日、新型コロナウイルス患者2人の死亡と10歳未満から90代までの229人の感染を新たに確認した。玉城デニー知事は同日の記者会見で、昨年、感染拡大の要因となった「シルバーウイーク」を前に、外出自粛や同居以外の家族との会食を控えることなど、各自の対策を呼び掛けた。 亡くなったのは、うるま市の90代男性と那覇市の80代女性の計2人。90代男性は別の疾患で入院中のところ、8月14日に感染が判明し、同20日に亡くなった。院内感染の可能性がある。80代女性は8月18日に感染が判明し同日に入院したが、状態が改善せず、同23日に死亡が確認された。

 新規感染者229人の年代別は、20代44人、30代40人、40代33人、10歳未満30人、10代29人などで、70代以上は12人だった。20代が最多だが、未成年の感染も多い傾向が続いている。

 玉城知事は10代や10歳未満が感染の中心だとして、「ウイルスを家庭に持ち込まないことが肝心だ。大人が感染対策に努めなければ、代償を払うのは子どもたちになる」と強調した。

 新規感染者229人のうち、推定感染経路が判明しているのは95人で、内訳は家庭内63人、友人・知人13人、職場内9人、施設内8人、その他2人。

 県は、21日に県立武道館で予定している、アストラゼネカ社製ワクチンの接種予約枠が大幅に空いているとして、接種希望者を募っている。対象は40歳以上やアレルギーなどで他社製ワクチンが接種できない人など。電話予約のみ。

 米軍関係は嘉手納基地8人、キャンプ・シュワブ6人など計26人。累計は2590人。 
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