9月絶好調! 中日・京田は「1番固定」が奏功か

9月は絶好調

中日・京田陽太内野手(27)がここにきて一気に調子を上げてきた。9月に入ってから52打数20安打の打率3割8分5厘と絶好調。15日の広島戦はノーヒットに終わったものの14日まで13試合連続安打を記録するなどリードオフマンとしてチームを引っ張っている。

好調の要因については「正直、分かりません。そんなに変わってないと思う」という京田だが、OBや関係者の間で言われているのが「京田には1番という打順が合っているのではないか」ということだ。チーム事情に詳しい関係者は「京田はバントもあまりうまくないし、どちらかというと小技が苦手。走者を進めることが要求される打順よりトップバッターの方が向いている。伸び伸びと打てる第1打席でヒットが出たら気分的にも乗っていける」と分析する。前半戦は2番や6、7番など、つなぎの役割が期待される打順を任されることが多かったが、走者を進めることができないケースも目立った。後半戦はずっと1番で固定。これが良い結果を生んでいるのではないかという。

京田と親しい関係者は「自分は彼に『将来、ホームランを15本か20本ぐらい打てる打者になる』と言ったことがあるんです。引っ張って強い打球を打てるからそれぐらいの潜在能力のある選手。このまま打ちまくってほしいですね」と期待する。守備の人のイメージが強かった京田だが、バットでもチームを引っ張る存在になれば中日の勢いは増していきそうだ。

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