ギャスパー・ノエ監督、モニカ・ベルッチ主演『アレックス STRAIGHT CUT』ビジュアル&予告編解禁!

10月29日(金)より公開、カンヌ国際映画祭の観客を震撼させた伝説的傑作『アレックス』を時間軸に沿ってギャスパー・ノエ監督が再編集した“逆転完全版”ともいえる『アレックス STRAIGHT CUT』のメインビジュアルと予告編が完成。予告編はこちらをクリック。 メインビジュアルには少しのボタンの掛け違いで、取り返しのつかない一夜を迎えることとなるアレックスの麗しい魅力が溢れている。併せて解禁となった予告編は、“逆転完全版”となり強度を増したギャスパー・ノエ監督が描く日常に潜む地獄のような世界と、アレックスのささやかで幸せな日常が入り混じるスタイリッシュな映像美が印象的だ。

イタリアの至宝と呼ばれるモニカ・ベルッチが受ける暴力と、その復讐が招く一夜の悲劇を描いた『アレックス』は、2002年の第55回カンヌ国際映画祭最大の衝撃作と喧伝され、公式上映の際にはリアルかつあまりにも強烈な描写の連続に途中退場者が続出。全仏283館で拡大公開されるや否や動員60万人を記録し、イタリア、ベルギー、スイスでも驚愕の動員数を叩き出した伝説的作品。 脚本、撮影、監督、編集は『 LOVE 3D』(15)、『CLIMAX クライマックス』(18)など、新作のたびに過激な描写で世界中の映画ファンを挑発し続ける奇才ギャスパー・ノエ。主演アレックス役で女優生命を賭けて壮絶なシーンを演じたのは、『007 スペクター』(15)の最年長ボンドガールとしても近年話題のモニカ・ベルッチ。復讐のため地獄道を疾走する彼氏マルキュスを、当時実際の夫婦だったヴァンサン・カッセル、元彼ピエールはアルベール・デュポンテルが演じる。一夜の悪夢を包む陰鬱なダウンビートが印象的な音楽は、のちに『エンター・ザ・ボイド』(09)、『CLIMAX クライマックス』でも楽曲を提供している元ダフト・パンクのトーマ・バンガルテルが担当。

「ひっくり返せない、不可逆、取り返しがつかない」という原題『Irréversible』が意味するように、エンディングテロップから始まり時系列を逆から描くという挑戦的な構成で、観たものは誰も無傷ではいられない超問題作『アレックス』。連日報道される凶悪な事件が身近に起こる中で、私たちのささやかな幸福は何の理由もなく一瞬にして壊されること、そして何もそれを止めることはできないという無慈悲な現実を突きつける今作がこの度、監督自らが時間軸に沿った物語へと再構築し編集した“逆転完全版”とも言える『アレックス STRAIGHT CUT』となり公開される。新しい映画として生まれ変わり、一縷の希望さえ打ち砕かれた世界の先に待ち受けるものとは? そう、“時はすべてを明らかにする”のだ。

塚本晋也(映画監督)コメント

戦慄する。こんな恐ろしい映画は見たことがない。そこに夢物語ではない現実を感じる。と同時に、ギャスパーの歯軋りするほどのやさしさを感じるのだ。

ギャスパー・ノエ コメント

これは別の映画になったぞ! 劇場公開するべきだ!

モニカ・ベルッチ コメント

20年前に撮った映画が時系列を正しただけで、こんなにも素晴らしい作品に生まれ変わるなんて!

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