自宅で作業中、室内に「シロマダラ」現る 珍しいヘビ、葉山の会社員びっくり

中西さんが見つけたシロマダラ(中西さん提供)

 夜行性で人目に触れることが珍しいヘビ「シロマダラ」を、神奈川県葉山町の会社員中西健祐さん(47)が見つけた。白と黒のまだら模様で、体長40センチほどで毒は無い。

 9日午後8時ごろ、自宅の玄関扉を開けて室内で衣類の梱包(こんぽう)作業をしていた際、室内で梱包資材に紛れ込んでいるのを見つけた。

 両生爬虫(はちゅう)類学などが専門で、県立生命の星・地球博物館(小田原市)の松本涼子学芸員によると、日本固有種のシロマダラという。「ヘビやトカゲは生息状況が把握しにくい動物だが、シロマダラは『幻』と呼ばれるせいか、県内での目撃情報は定期的に届く」そうだ。ただ、「存在に人が気づくことが珍しいヘビ。生きているのを捕らえたのは運が良かったのかも」としている。

 中西さんは「人目に付くのが珍しいシロマダラだと知り、びっくりした。生き物の大切さを改めて感じた」と話していた。

© 株式会社神奈川新聞社