大相撲秋場所6日目(17日、東京・両国国技館)、新横綱照ノ富士(29=伊勢ヶ浜)は幕内若隆景(26=荒汐)をきめ出して無傷の6連勝。もろ差しの相手を抱えてきめ上げると、そのまま圧力をかけて土俵外に退けた。取組後は「落ち着いていこうと思っていた」と振り返った。
前日は幕内霧馬山(陸奥)と1分超の一番を制したが、疲労を感じさせることなく本人も「普通です」と淡々。また、部屋の稽古場では「いつもどおりできることをやっているだけ」と、新横綱で臨む場所も自然体を貫いている。
この日は幕内千代の国(九重)が初黒星を喫した。さらに、正代(時津風)と貴景勝(常盤山)の両大関に土がついて差を広げたが「残りがまだ9番残っているので、一日一番集中してやりたいと思います」と照ノ富士。気を引き締めつつ、賜杯に向けて走り続ける。