不在再配達荷物をローソン店頭で 佐川急便と連携 21日から五島で開始

不在再配達荷物の店頭受け取りのイメージ

 ローソンと佐川急便は17日、不在で配達できなかった荷物を店頭で受け取れるサービスの実証実験を、21日から長崎県五島市内の5店舗で開始すると発表した。顧客へのサービス向上のほか、配達員の負担軽減、二酸化炭素(CO2)排出量の削減につなげる。
 不在票を受け取った顧客が、複数の受け取り方法から「ローソン店頭」を選ぶと、連絡を受けた佐川急便営業所からローソン店舗に配送される。顧客は不在票と引き換えに、店舗で荷物を受け取ることができる。
 両社は昨年2月から栃木県内の24店舗で、同8月から山梨県内の54店舗でそれぞれ約半年間、同様の実証実験を実施。配達トラック台数が減少し、栃木県では0.2トン、山梨県では0.18トンのCO2排出量削減につながったという。
 両社が連携する同様のサービスは県内で初めて。対象はローソン福江中央店などで、運営するドゥイング(新上五島町)の道津𠮷章社長は「住民の利便性向上につながる」と話した。実証実験は来年2月までの予定で、ローソンは「結果を踏まえ、実施エリアの拡大を検討したい」、佐川急便も「検証してより実効性の高いサービス展開を検討する」としている。
 今回の実験は、県とローソンが結ぶ包括連携協定の一環でもあり、県地域環境課はCO2排出削減対策として、関係団体と連携し再配達の削減を推進する。

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