エンゼルス・大谷が20日のアスレチックス戦で先発へ 10勝目なるか

エンゼルスの大谷翔平は右腕の違和感により日本時間9月18日に予定されていたアスレチックス戦の先発を回避することになった。ジョー・マドン監督は大谷が今季登板しない可能性も示唆していたが、同18日の試合前に大谷がブルペンで32球を投じた結果、10勝目をかけた登板にゴーサイン。大谷は同20日に行われるアスレチックス3連戦の最終戦に先発することが決定した。なお、同20日に先発する予定だったハイメ・バリアは翌日のアストロズ戦へのスライドが有力視されている。

日本時間9月20日のアスレチックス戦での先発は、大谷にとって今季22度目の登板となる。今季ここまで投手として21試合に先発し、115回1/3を投げて9勝2敗、防御率3.36、奪三振率10.61、与四球率3.20をマーク。前回登板(日本時間9月11日)のアストロズ戦では自己ワーストの9安打を浴び、4回途中6失点でノックアウトされたが、大谷はこの登板中に右腕に違和感があったことを明らかにしている。マドンは大谷の右腕の状態について「故障ではなく疲労だと思う」と自身の見解を示していたが、その言葉通りに大事には至らず、今季再びマウンドに立つことが決定した。

日本時間9月18日の登板を回避した大谷だが、右腕のコンディションは打撃の面には支障がなく、指名打者として出場を続けている。今季はここまで44本塁打を放ち、ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)の46本、サルバドール・ペレス(ロイヤルズ)の45本に次ぐリーグ3位にランクイン。8月以降は大きく調子を落としているものの、残りの試合でのラストスパート次第では日本人選手として初の本塁打王に輝く可能性も残されている。

もし大谷が残りの登板で今季10勝目をマークした場合、同一シーズンの「2ケタ本塁打&2ケタ勝利」は1918年のベーブ・ルース(レッドソックス)以来103年ぶりの快挙となる。44本塁打&9勝という歴史的な成績を残している大谷だが、2ケタ勝利の大台に到達すれば、本命視されているア・リーグMVP受賞に向けて大きなアピール材料となるに違いない。

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