J1のFC東京に加入した日本代表DF長友佑都(35)が18日の横浜FC戦に先発し、2010年5月以来、4144日ぶりとなるJリーグ再デビューを果たした。
2010年夏にイタリア1部チェゼーナに移籍後、同インテル、トルコ1部ガラタサライ、フランス1部マルセイユでプレーしてきた長友は定位置の左サイドバックで先発すると、横浜FCの攻撃を抑えつつ、積極的な攻撃参加でチャンスメークするなど、長い海外キャリアを生かし、圧倒的な存在感を放った。
同戦を中継したスポーツ動画配信大手の「DAZN」で解説を務めた元日本代表MF水沼貴史氏は、そのパフォーマンスとともに「DFラインに入ったときも、前の選手の指示を出して動かしていた。FC東京にとっては本当に助かる存在」と〝長友効果〟を強調。その上で「オフ・ザ・ボールの動きが素晴らしい」と高く評価した。
試合は、長友の加入でチーム全体に安定感が出てきたFC東京が序盤から試合を支配し、19分にFWディエゴオリベイラの得点で先制すると、前半に3得点。後半にも1点を加点し、4―0で圧勝した。長友は試合前に「このクラブに戻って力になりたい」と話していたように、大雨の降る中で、攻守両面でチームに貢献した。
Jリーグも残り9試合。アジアチャンピオンズリーグ(ACL)出場圏内となる3位が目標となる中、長谷川健太監督は「存在感の大きさを改めて感じた」という長友がFC東京をけん引していくはずだ。