「黒い雨」被爆者手帳申請を支援する相談会

原爆投下後に降った「黒い雨」をめぐり裁判の原告以外への救済が課題となっている中、被爆者手帳の申請を支援する相談会が開かれました。

相談会は「黒い雨」裁判の弁護団らが開いたもので、約50人が参加しました。

「黒い雨」をめぐる裁判では今年7月に、原告全員を被爆者として認めた判決が確定し、被爆者手帳が交付されました。

政府は原告以外でも「黒い雨」の被害を訴える住民についても早急な救済を検討するとしていますが、具体的な内容は示されていません。

相談会では「黒い雨」を浴びた時の状況を聞き取り、手帳の申請書への書き方などを説明しました。

8歳のとき旧吉和村(廿日市市)で黒い雨を浴びた河野博さん

「自分ひとりじゃどうしようもできない。頑張ってみんなの力でもらいたい」

0歳のとき旧日浦村(安佐南区)で黒い雨を浴びた川本康子さん

「被害にあった人たちのことをちゃんと認めてほしいという気持ちが強い」

弁護団によりますと今回、2日間にわたる相談会の定員80人に対し、約300人の申し込みがあったということです。

弁護団らは来10中旬に参加者の申請書を広島市や県に集団で提出する予定です。

© 広島ホームテレビ