【秋場所】正代が痛恨3敗目 23歳・琴ノ若に屈し危機感「若い力に負けていられない」

琴ノ若(右)に屈し、表情をゆがめる正代

大相撲秋場所8日目(19日、東京・両国国技館)、大関正代(29=時津風)は幕内琴ノ若(23=佐渡ヶ嶽)の上手投げに屈して3敗目。立ち合い当たるも回り込まれ、最後は土俵下に落とされた。取組後は「前に攻めている分、うかつに前に出てしまった」と淡々と振り返った。

優勝争いに踏みとどまるためにもこれ以上負けるわけにはいかない大関だったが、初対戦の23歳に痛恨の黒星となった。相手は黒星が先行しているとはいえ、新横綱照ノ富士(伊勢ヶ浜)が「いいものを持っている」と話していたほど。そんな可能性を秘めた琴ノ若に対し、持ち味の圧力で勝負を仕掛けた正代だが「土俵際の詰めがまだまだ課題」と反省。続けて「若い力がどんどん出てきているので負けていられない」と危機感をあらわにした。

ここまで5勝3敗の正代は「体はまだまだ動いている」と前を向く。後半戦に控える大関、横綱戦で存在感を発揮したいところだ。

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