【大相撲】琴ノ若 〝親子2代〟で白鵬と対戦の可能性に「なかなか経験できることじゃない」

琴ノ若

大相撲秋場所(12日初日、東京・両国国技館)を控えた3日、幕内琴ノ若(23=佐渡ヶ嶽)が電話取材に応じた。

西前頭11枚目で臨んだ名古屋場場所は12勝3敗で初の三賞となる敢闘賞を獲得。秋場所は 西前頭3枚目まで番付を上げた。土俵での引き出しの多さには親方衆から評価する声が上がっており、本人は「一つにあまりこだわらず、元々は四つ相撲ですけど、簡単に四つを取らせてくれるわけでもないので。その中で四つ以外でもしっかり攻めたうえでいろいろとできればいい」と話す。

また、上位力士との対戦が組まれることには「自分の力を試せるところですし、楽しみは楽しみです」としつつ「横綱が相手、大関が相手だからとかじゃなく、(力を)出しきることが一番重要」と気を引き締めた。

一方、横綱白鵬(36=宮城野)とは父で師匠の佐渡ヶ嶽親方(元関脇琴ノ若)も対戦しており、琴ノ若は「(幼いころ)見ていましたね。やはり親子で対決できる可能性があるということで、なかなか経験できることじゃない」と率直な感想を口にする。さらに「(横綱は)師匠が現役のときから上で取っていて、自分が上がったときにまだ取ってるっていうのは本当すごいことだと思いますし、そこに向かっていけるっていうこともすごく大切だと思うので、これっていうよりは楽しみというのがあります」と言葉に力を込めた。

ただし、宮城野部屋では十両北青鵬(19)が新型コロナに感染。白鵬を含む部屋の力士らが秋場所に出場できるかは不透明な状況だ。それでも祖父が元横綱琴桜、父が師匠というサラブレッドは「(上位力士に)向かって行くだけなので。緊張していても力は出ませんし、楽しみのほうが大きい」と気合十分だった。

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