【スターダム】ワールド王者の林下詩美は初対決の彩羽匠にドローで優勝戦線から後退 「またリングで会いたい」

彩羽匠を持ち上げた林下詩美(東スポWeb)

女子プロレス「スターダム」のシングルリーグ戦「5★STAR GP 2021」は20日の後楽園大会で公式戦が行われ、ブルースターズではワールド王者の林下詩美(23)がシングル初対決のマーベラス彩羽匠(28)と20分を戦い抜き、時間切れドローに終わった。

スターダムの王者対マーベラスのエースという、ともに団体の看板を背負った戦いは、序盤から激しい攻防が続いた。

詩美が重いエルボーを放てば、彩羽も切れ味鋭い蹴りで応戦。お互いに決め手を欠いたまま、時間が過ぎていった。残り1分となったところで詩美はアルゼンチン式背骨折りの体勢からリングに叩きつけて勝負をかけたが、蹴りのコンビネーションで意地を見せられ、終了のゴングが鳴らされた。

試合後は額を突き合わせてにらみ合い、詩美は「一番楽しみにしていた試合だった。チャンピオンの意地で勝ちたかったけど、20分じゃ決着がつかない。あまりにも短いと思う。もっと試合をしたいので、もう一度リングで会えたら」と再戦を熱望した。

一方の彩羽は「ドローの中で一番悔しいドロー。相手は赤いベルトの王者ですが、『どうもありがとうございました』じゃない。勝てなかったのは反省」と唇をかみ締めた。

同ブロックは勝ち点11の首位が上谷沙弥と朱里で、ともに1試合を残す。勝ち点8の詩美は2試合を残すが、自力突破の可能性が消滅し、厳しい状況となった。

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