鷹が田中から11年ぶり白星 打順組み換え奏功でCS圏3ゲーム差に踏みとどまる

ソフトバンク・工藤監督(東スポWeb)

負ければCS圏さえ危うくなる楽天との直接対決2戦目。4位に沈むソフトバンクが20日の3位・楽天戦(楽天生命パーク)に5―4で逆転勝ち。連敗を5で止めてゲーム差を3に戻した。

追い詰められた鷹が天敵・田中将大投手(32)の攻略に成功した。メジャー移籍前から9連敗中の天敵。今季も前回7月13日の対戦(ペイペイ)で7回4安打1失点に抑えられて白星を献上していた。

工藤監督は打線の大幅な組み替えを敢行した。前日オーダーから中村晃、今宮、甲斐が外れて、川瀬、松田、高谷が出場。クリーンアップの並びを入れ替えた。5番のデスパイネが好調な中で、柳田がおよそ3か月ぶりに4番に復帰。栗原を3番にした。

「柳田君が3番にいて2死走者なしとかが多かった。走者がいるところで柳田君が出るほうが得点につながるというのがあったので今日はずらした。(5番の)デスパイネも見て状態が良いし(4、5番の)あの2人で得点を取っていくのがいいと思った」。

これが奏功した。まずは3点ビハインドの4回、柳田が中前打で出塁し、デスパイネが8打席連続出塁となる4号2ランで反撃のノロシを上げた。

さらに続く5回には二死から2番・川瀬が左前打で出塁すると、3番・栗原が会心の号2ランを右翼席に運び逆転に成功した。なおも柳田の中前打、デスパイネの四球で一、二塁のチャンスを作ると、初の6番で起用された牧原大の適時打で追加点を奪った。

8安打を浴びせて、田中にとって今季ワーストとなる5点を奪った。実に年ぶりとなる白星を挙げた。

次は敵地で9ゲーム離されている首位・ロッテとの2連戦が控えている。残りは27試合。この日の勝利をきっかけとできるか。

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