“眠れる鷹”だったソフトバンク打線が覚醒11得点 工藤監督「本当の意味でのきっかけにしたい」

5回に逆転タイムリーを放ったソフトバンク・甲斐

本領発揮のきっかけとなるか。ソフトバンクが4日のオリックス戦(ペイペイ)に11―4で逆転勝ち。打線が今季3度目、およそ3か月ぶりとなる2桁得点を奪った。

5日の3戦目に敗れるか引き分けで自力Vが消滅するピンチは変わらないが、再び勝率5割、5ゲーム差に戻した。逆転Vへ踏みとどまった。

1点を追いかける5回だった。ここまで底力を恐れられながらも〝眠れる鷹〟と化していた打線が目を覚ました。オリックス先発・スパークスマンの連続四球を足掛かりに無死満塁のチャンスを作ると、甲斐が中前への2点タイムリーを放ち逆転。続く牧原の適時打でリードを広げた。

さらに二死となりながらも満塁からデスパイネが3番手・張の直球を捉えて走者一掃の適時二塁打。さらに続く中村晃が右翼ホームランテラスへの4号2ランを放った。打者11人の攻撃で一挙8点を奪って逆転に成功した。お家芸でもあった打線のつながりが出て快勝した。

工藤監督は「久々に打者一巡以上のつながりを見せてくれた。素晴らしい攻撃だった。何より一番勝ちに飢えているのは選手たちだと思う。その思いがしっかり出たと思う」とニッコリ。

その上で「勝つたびに、きっかけ、きっかけ、と、いろんな方に言っていただいている。今日を本当の意味でのきっかけにして、明日この勢いのままいきたいです」と巻き返しに力を込めた。

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