【カーリング】松村千、谷田組が代表権獲得 兄妹対決制した松村千は涙「10年かけてきた」

左から松村千、谷田((C)JCA-IDE)

カーリングの混合ダブルス日本代表決定戦最終日(20日、北海道・稚内市みどりスポーツパーク)、決定戦の第2試合が行われ、松村千秋(中部電力)、谷田康真(コンサドーレ)組は、吉田夕梨花(ロコ・ソラーレ)、松村雄太(コンサドーレ)組に8―7で勝利。予選を含めた対戦成績を3勝1敗とし、日本代表の座を勝ち取った。

今大会は予選の結果を踏まえた上で、先に3勝した組が北京五輪切符をかけた世界最終予選(12月、オランダ)への出場が決まる。王手をかけていた松村千、谷田組は、第5エンド(E)終了時点で3―6とリード許す展開だったが、パワープレーを選択した第6Eに4点を取って逆転。第7Eに同点とされるも、最終第8Eに1点を奪った。

4人制の中部電力では北京五輪を逃した松村千だったが、混合ダブルスで望みをつないだ形となった。試合後には「私としてはやっとスタートラインというか、ここ10年かけてきたことがあるので、しっかりと最終予選まで準備して、切符を勝ち取りたい」と涙を浮かべた。

兄・雄太との兄妹対決も制した。大会前には、カーリング選手の両親が松村千を「雄太より千秋を推してるから」と激励。両親の期待にも見事に応え「すごく楽しい試合が続いていた。苦しい展開が多かったが、楽しかったし、今回は兄にも投げ負けていなかったと思うので、お互いにたたえ合いたい」と神妙に語った。

兄の思いを胸に、松村千は谷田とともに次なる戦いへ挑む。

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