【カーリング】3度目の正直に涙 松村千が決意「自分の力で五輪のチケットを取りに行ける」 

松村千秋((C)JCA-IDE)

目には涙が浮かんでいた。カーリングの混合ダブルス日本代表決定戦最終日(20日、北海道・稚内市みどりスポーツパーク)、決定戦の第2試合が行われ、松村千秋(中部電力)、谷田康真(コンサドーレ)組は、吉田夕梨花(ロコ・ソラーレ)、松村雄太(コンサドーレ)組に8―7で勝利。予選を含めた対戦成績を3勝1敗とし、日本代表の座を勝ち取った。

3度目の正直だ。4人制の中部電力の一員として臨んだ2014年ソチ五輪、18年平昌五輪の代表決定戦ではいずれも敗戦。「4月からダブルスの大会に向けて(中部電力の)両角(友佑)コーチと一緒に練習をしてもらったり、出来ることをすべてやってきた」。すべては五輪の舞台へ立つために――。誰よりも強い思いで今大会に挑んだ。

今大会では「すごくコミュニケーションが取れた」と谷田と抜群の連携を披露。北京五輪切符をかけた世界最終予選(12月、オランダ)への出場を決め「今回は勝ちたてで代表になったっていう実感がまだ湧いていなくて、ホッとした気持ちの方が先行しているが、中部電力のチームメイトが励ましの連絡をくれた。チームあってこそだと思うので、いろんな人に感謝したい」と謝辞を述べた。

世界最終予選では14か国中、上位2か国に入れば北京五輪の代表に内定する。簡単な道のりではないが「やっとスタートラインに立った。自分の力で五輪のチケットを取りに行ける。ここからは本当に負けられない戦いがまだまだ続くので、もっともっといろんなことを吸収して、しっかりとチケットを取りたい」と気合十分。勢いそのまま北京まで突き進む覚悟はできている。

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