中日4連敗で5位転落 すでに自力CS進出消滅も若返りは先?与田監督「我々の考えでやっていく」

中日・与田監督(東スポWeb)

与田竜の若返りはまだまだ先なのか。中日は20日のDeNA戦(横浜)で投打ともに精彩を欠き0―6で今季9度目の零封負け。5連勝の後、これで4連敗を喫してDeNAと入れ替わって5位に転落し、借金は11まで膨れ上がった。

自慢の投手陣が踏ん張れない。先発は2試合続けて序盤に大量失点を重ねた。この日は小笠原が初回に先頭の桑原から2試合連続で先頭打者アーチを献上するなど2点を奪われ、2回にも4連打などで3点を失った。結局、5回で今季ワーストタイの6失点KOされ今季8敗目。前日19日はロドリゲスが初回に4失点を喫しており、全く同じような展開となってしまった。

それ以上に大問題なのは打線の方だ。相手先発・ロメロの前に手も足も出ず、4併殺と拙攻のオンパレードで無得点。これでここ3試合でわずか計1得点、36イニング連続適時打なしの非常事態となっている。

前日の相手先発・今永からは併殺の間に奪った1得点のみだったが、この日は7戦ぶりに2試合連続で同じスタメン野手を起用。18日に自力でのクライマックスシリーズ(CS)進出が消滅したにもかかわらず、相変わらずベテランを含めた〝ベストメンバー〟にこだわっている。

来季以降を見据え、思い切って若手の起用に切り替えていくプランはあるのか、ないのか。この件について与田監督は「いろんな考えは持っていますよ、それは」と言いつつも「われわれはやっぱり明日の試合、次の試合に勝つことを考えて、いろんなことを考える。だからそれも選択肢の一つかもしれませんけど、皆さんのいろんな思いはあるでしょうけど、われわれはわれわれの考えでやっていくということです」と説明した。

3日に一軍初昇格しながら、ここまでスタメン起用は1試合止まりの土田だが、この日は7回の守備から途中出場し、8回の打席ではいい形で四球を選んだ。今後、土田のスタメン起用が増えるかについても指揮官は「だから、それはいろんな考えの中でね。われわれの考えで決めていくということです。これから先のことはまた1試合1試合。誰を使うかどうかなんてことはここで言える話ではないので」と話すにとどめた。

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