吉田鋼太郎が「日本沈没」で小栗旬の父親に。「演じがいのある役どころ」

TBS系で10月10日にスタートする、小栗旬が主演を務める連続ドラマ「日本沈没―希望のひと―」(日曜午後9:00)に、吉田鋼太郎が出演する。

ドラマの原作は、1973年に刊行された小松左京による不朽の名作「日本沈没」。翌年には同局でテレビドラマ化がされているが、それ以降もドラマのみならず映画やアニメ、漫画などさまざまな形で語り継がれてきた名作だ。刊行から48年の時を経て、この原作に大きくアレンジを加えた本作は、原作でも描かれていた「環境問題」を現代に照らし合わせて鮮明に描き出す。そして、主人公・天海啓示(小栗)を含めて登場人物をオリジナルキャラクターにすることで、2023年の東京を舞台に、今だからこそ描くべき物語が展開。沈没という目に見えない危機が迫る中で、国家の危機にひんしてもなお、一筋の希望の光を見いだすために奮闘する人たちの姿を紡いでいく。

吉田が演じる天海の父・天海衛は、四国の小さな漁師町の漁師で、漁業長として組合をまとめる。エルニーニョ現象による海水温度上昇で漁獲量が激減して、自身を含め大半の漁師たちが職を失いかけていた時には、先頭に立って町の役人に交渉するリーダーシップがある人物だ。息子・啓示にとって誇れる父であり、衛にとっても、町の子どもたちのほとんどが漁師を目指す中で人一倍勉学に勤しむ啓示は、誰よりもかわいい存在だった。

衛は、啓示が官僚を目指すことになったきっかけに大きく関わる人物で、啓示のキャラクターを語る上で切り離すことができない役どころ。物語の中でも重要な意味を持つことになっていく。小栗とは、ドラマや舞台での共演経験がある吉田。プライベートでも小栗を息子のようにかわいがっているという吉田が、小栗の父親役を演じるのは、今回が初めて。どのような親子像が描かれるのか期待が高まる。

吉田は「普段から親しくしており、俳優として活躍著しい小栗旬主演の話題作に出演させていただくことになり、本当にうれしく気合が入りました。本音を言えばレギュラーで関わらせていただきたかった」と笑いつつ、「ですが台本を読み非常に演じがいのある役どころでもあり、少しでも作品のお力になれればと精いっぱいやらせていただきました。どうぞご期待ください!!」とメッセージを寄せている。

東仲恵吾プロデューサーは「吉田鋼太郎さんに演じていただいたのは、どんな苦況にも毅然と立ち向かう主人公の父親役。主人公・啓示はおやじの背中を見て今があるので、主人公を描く上で必要不可欠な存在です。短いシーンの中で、主人公の強さのゆえんになる圧倒的な存在感と、その芝居力が必要な難しい役だと思いました。そんな中、真っ先に鋼太郎さんが浮かびました。鋼太郎さんならものすごくかっこいい衛になる。実際に演じてもらった衛は、想像の何十倍もかっこよくて、力強くて、頼りになる、かっこいい父親でした」とその配役に手応えを感じている。

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