横須賀・猿島のトイレ設置費、7千万削減 工程見直し「予算の見積もり難しかった」 神奈川

横須賀市役所

 横須賀市が無人島の猿島に整備を予定しているトイレの新築工事費用が、当初の予定から約7千万円削減され、2億2880万円で仮契約したことが分かった。開会中の市議会9月定例議会に本契約に向けた契約議案を提出した。

 市は2021年度当初予算案に約1億6千万円を計上。22年度予算にも工事費を計上して最終事業費は3億円になるとの見通しを示し、高額の理由については、砂地で液状化の可能性があるため地盤改良が必要で、機材の海上運搬にも費用がかかると説明していた。

 21日の都市整備常任委員会で市公園建設課は約7千万円の削減理由について、工程を詳細に検討した結果、機材運搬に使う台船の種類や回数を減らし、地盤改良費なども抑えられたとし、「これまでにない海上運搬を必要とする工事で、予算の見積もりが難しかった」と説明している。

 猿島の来島者は05年の7万人から19年には22万人を超えるなど近年増加し、トイレの新設を計画。22年5月の完成を予定している。

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