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長崎県五島市小泊町の海岸では、干潮時に岩場の隙間に塩を吹き掛け、はい出てきたタコを捕まえる「灰ダコ捕り」にいそしむ住民らの姿が見られる。
地元住民によると、かつては家庭のかまどから出た灰で捕っていたため「灰ダコ捕り」と呼ばれる。体長10センチ前後で「ヒャーダコ」「まめだこ」とも言い、煮付けなどにして食べる。
9、10月がシーズン。タコが食べたミナの貝殻を目印に、そばの岩場の隙間に狙いを定め、ホースの先に付けた塩を勢いよく吹き掛けると、嫌がったタコがはい出てくる。近くの男性は、1時間ほどで5~6匹捕っていた。
近くの公民館長で、子どもたちの体験活動も指導する漁師の廣山長一さん(73)は「昔から磯遊びでよく捕った。地元の伝統なので今後も伝えていきたい」とした。
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