混戦が続くア・リーグWC争い 東部地区の3チームが揃って勝利

10連勝のカージナルスが一歩抜け出した印象のあるナ・リーグとは対照的に、ア・リーグのワイルドカード争いは依然として混戦が続いている。アスレチックスとマリナーズの西部地区2チームもまだ可能性を残しているが、実質的にはレッドソックス、ヤンキース、ブルージェイズの東部地区3チームによる争い。ワイルドカードの2枠を目指してこの3チームが2ゲーム差のなかにひしめく混戦となっており、日本時間9月22日は3チームが揃って勝利したため、順位やゲーム差に変動はなかった。

ア・リーグのワイルドカード争いでトップに立っているレッドソックスは、メッツを6対3で破って6連勝。1点ビハインドの5回裏にエンリケ・ヘルナンデスの18号ソロとザンダー・ボガーツの23号2ランで逆転し、ボガーツは6回裏にも2点タイムリーを放って2安打4打点の活躍を見せた。メッツと残り1試合、ヤンキースと残り3試合を戦ったあと、シーズン最後の6試合は低迷するオリオールズとナショナルズとの対戦となるため、このまま逃げ切りたいところだ。

レッドソックスを1.5ゲーム差で追うブルージェイズは、投手陣が11個の四球を与えるなど苦しい試合となったが、地区首位のレイズに4対2で勝利。6回表にボー・ビシェットが放った犠飛が決勝打となった。直近10試合でレッドソックスと同じ7勝3敗を記録し、1.5ゲーム差をピタリとキープ。レイズ戦を1試合、ヤンキース戦を3試合を残しているが、それ以外の7試合はツインズ、オリオールズという下位チームとの対戦のため、ここを取りこぼさなければワイルドカード獲得が見えてくるだろう。

ブルージェイズを0.5ゲーム差で追うヤンキースは、西部地区の最下位に低迷するレンジャーズに7対1で快勝して2連勝。ジャンカルロ・スタントンが31号ソロ、ジョーイ・ギャロが38号ソロ、アーロン・ジャッジが36号3ランを放ち、2年ぶりの戦列復帰となったルイス・セベリーノは8回以降の2イニングを無失点に抑えた。明日でレンジャーズとの3連戦を終えると、残り9試合はレッドソックス、ブルージェイズ、レイズとの対戦。ライバルとの直接対決を制し、逆転でワイルドカードを手にすることはできるだろうか。

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