神野美伽「浪花恋おんな/無常の満月(つき)」今だからこそ王道演歌!

神野美伽「浪花恋おんな」ジャケット写真(東スポWeb)

【東スポ音楽館】演歌歌手・神野美伽が22日にリリースするシングル

は、日本作曲家協会と日本作詩家協会がタッグを組んで募集した「ソングコンテストグランプリ2021」でグランプリに輝いた作品だ。

――この作品が出来上がった経緯は

神野「コンテストには全部で2100作品ほど集まったそうです。公募した時に『神野美伽が歌うこと』を前提にしたものだったので、どんなイメージで書いてくださるのかなっていうのは興味深かったですね」

――「浪花恋おんな」はどんな作品ですか

神野「大阪を舞台に男性を待ちわびる女性を描いた作品ですが、場所や歌詞の世界観、メロディーも自然な感じで王道演歌ですよね。カラオケで演歌を歌うことが得意な方、好きな方が気持ちよく歌って、喜んでもらえる作品だと思います」

――神野さんが歌う王道演歌は久々の感じがします

神野「私もかなりいろんなタイプの作品を歌ってきたし、演歌もいろんなことをやってきたと思います。3月に出した『満開』というシングルもバラードでしたし、自分たちが作るとなると、何にトライしようか、どんなことにトライするか、となって、『浪花――』のような世界にはいかなかったと思うんです。でも、カラオケにもなかなか行けないような今の時代だからこそ、こういう歌もいいんだろうなと思いました」

――神野さんは近年、演歌だけでなくジャズ、ロックなど幅広い音楽を歌っている

神野「いろんな音楽を演歌の中に取り入れた方が楽しいんじゃないかなと思っているんです。この間のコットンクラブのライブ(8月30日)でも、『与作』や『イヨマンテの夜』といった定番の演歌を、切り口を変えて歌ってみたりしました。スタンダードなジャズを歌うこともありますが、根本にあるのは演歌だと思ってます」

――挑戦するきっかけは

神野「15~16年前から演歌はいろんな年齢層、いろんな国の人が楽しめる音楽じゃないかなと思っていたんです。それで2014年の30周年の時にニューヨークのライブハウスに飛び込みで演歌を歌ったんです。それがきっかけで、日本でロックフェスのお誘いがあり、ロックのミュージシャンとかっこいい演歌をやるようになりました。コロナ禍でもワクワク、ドキドキして新しいことができているのは、そのおかげかな」

――コロナ禍で始めたことはありますか

神野「オンラインで英語とか中国語を勉強してます。香港のラジオ局のインタビューに答えたり、自分の歌を中国語で歌ったりする仕事もあるので、いまは受験生かっていうくらい勉強しています」

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