首位再浮上へ向け、怪物新人は起爆剤となるか――。22日の中日戦(バンテリン)を1―2で敗れた阪神・矢野燿大監督(52)は試合後、不振のため二軍調整中だったルーキー・佐藤輝明内野手(22)を「明日から上げる」と23日の中日戦から一軍昇格させることを明言した。
佐藤輝はこの日、ウエスタン・リーグ広島戦(由宇)で9回に広島・中田簾から左翼越えの決勝2ラン。降格後初本塁打を放つなど、二軍で3度目の複数安打と調子を上げてきていた。矢野監督は「ファームでいろんな人にアドバイスをもらっただろうし。輝らしくやってくれればいい」と控えめに期待した。
ここ5試合は、全て3点以下と打線の得点力が極めて低いのが現状。シーズン後半戦はまだ3本塁打ながら、ここまでチーム1の23本塁打を放っている長距離砲には、いやが応でも〝救世主〟の期待が寄せられることになりそうだ。