Ｊ１川崎が劇的な逆転勝ちで首位を守った。２２日に敵地で鹿島と対戦。１点のリードを許した後半３８分にＤＦ山村和也（３２）のゴールで追いつくと、アディショナルタイムの９４分にはＦＷ宮城天（２０）の豪快な無回転ミドル弾で逆転に成功した。
Ｊ初ゴールが貴重な決勝弾となった宮城は「何もできていなかったけど、たまたま入ってしまった。ラッキーですね。無回転は狙っていました。練習通りです」とゴールシーンを振り返り「課題しかないですけど、最後（得点できて）チームには一番良かったと思う」と自らのゴールでチームに勝ち点３をもたらせたことを素直に喜んでいた。
川崎はこの夏に主力のＭＦ三笘薫、ＭＦ田中碧が海外移籍し、戦力ダウンとなったが、新外国人のＦＷマルシーニョや宮城ら若手が躍動し、首位をキープした。
鬼木達監督な「気持ちのところと思っていた。総力戦で戦っているので先発もサブも含めてよくやってくれた」とイレブンをたたえた上でヒーローになった宮城について「若い選手は自信も大事だし、次からもやってほしい」と目を細めた。
川崎は勝ち点を７２に伸ばし、２位横浜Ｍとの勝ち点差を「７」とした。宮城は「勝っていくことで優勝に近づく。まずは目の前の試合に我慢強く戦っていくだけ」と話しており、このままリーグ連覇に突き進みそうだ。
