ナショナルズが逃げ切り ソトは130四球の球団タイ記録

【ナショナルズ7-5マーリンズ】@ローンデポ・パーク

ナショナルズは5点リードで迎えた9回裏に3点を返されたものの、7対5で逃げ切り。マーリンズ3連戦を2勝1敗の勝ち越しで終え、4位マーリンズとのゲーム差を1に縮めた。ナショナルズ先発のジョザイア・グレイは6回6安打2失点でメジャー初勝利(今季1勝2敗)、5番手タナー・レイニーが今季2セーブ目を記録。マーリンズ先発のエリエセル・ヘルナンデスは3本塁打を浴び、5回途中7安打4失点で今季3敗目(1勝)を喫した。

現在のメジャーリーグにおける最高の打者は誰かと尋ねられたとき、ナショナルズの若き天才打者フアン・ソトの名前を挙げる人も少なくないだろう。前半戦は打率.283、11本塁打、42打点、OPS.852とやや物足りない成績に終わったソトだが、ホームラン・ダービーに出場して「バッティングの修正」を終えると、後半戦は本領を発揮。今日も27号2ランを含む3打数3安打3打点2四球の大活躍を見せ、打率.321でついにリーグトップに躍り出た。

ソトの打撃で何よりも凄いのは、まだ22歳でありながら打席でのアプローチと選球眼がメジャー屈指のレベルにあること。今季は84三振に対して130個もの四球を選び、ブライス・ハーパー(現フィリーズ)が2018年にマークしたシーズン四球の球団記録に並んだ。出塁率は.466と驚異的な水準にあり、長打率も.544まで上昇したため、OPSは1.000の大台を突破(1.010)。チームが低迷していることもあって注目度は低いものの、完全無欠の最強打者になりつつある。

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