屋久島研修向け事前学習 宮崎北高サイエンス科

県内の植生などについて学ぶ宮崎北高サイエンス科の1年生ら

 宮崎市の宮崎北高サイエンス科の探究学習「フィールドワーク」は18日、同校で始まった。同科1年生36人が、県総合博物館職員らを講師に迎えた座学や、鹿児島県・屋久島での実地研修などを通じ、植生や地質などの基礎知識や観察方法を身に付ける。
 自然科学分野の研究人材育成を目指す同科の課外学習の一環で、11月中旬の屋久島研修を含む計6回のプログラムとなっている。
 初回は、同館の黒木秀一主幹が県内と同校周辺の植物の分布などを説明。日南市の猪八重渓谷や高千穂町の五ケ所高原など各地の多様な植生を紹介し、「北高周辺は人の影響がなければ数百年~数千年かけてタブノキの森になる」などと解説した。
 木村咲瑛(さえ)さん(15)は「何げなく見ていた学校周辺の植物も改めて調べたいと思った」と話していた。生徒らは同館で写真撮影なども学び実地研修に臨む。

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