ジムニー納車待ちの人は改良後、改良前どっちになる!? 一部改良実施で気になるユーザーの行方とは!?

2018年のデビュー以来大ヒットとなっているスズキ ジムニーがこのほど一部改良を実施した。内容としてはオートヘッドライトの標準装備化、そしてATモデルにアイドリングストップ機能を追加するなど時代に即した進化を遂げたワケだ。だが、そこで気になるのが、現在納車待ちとなっているユーザーに関してである。納車されるクルマが改良前、あるいは改良後、どちらになるのだろうか!? 担当者に直撃してみた。

スズキ ジムニーシエラ[2018年7月5日フルモデルチェンジ] [photo:SUZUKI]

デビューから3年目でもジムニーの納車期間は1年

スズキ ジムニーの現行モデルがデビューしたのは2018年のこと。じつに20数年ぶりのフルモデルチェンジとなったうえ、昨今では珍しいスクエアなボディ。そして丸目ヘッドライトなどデザイン面でも大注目されている。そのため、納車まで数年間を要するほどで、現在もなお1年程度もかかってしまうのだ。

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安全装備を充実! アイドリングストップの作動条件はジムニーらしさ満点だった

悪路走行時に選択する4WDモードではアイドリングストップが機能しない仕組みとなっている

そのジムニーが一部改良を実施。冒頭に述べた通り、オートヘッドライトの標準装備化とAT車にアイドリングストップ機能を加えている。

ちなみにアイドリングストップ機能は2WDモード選択時のみ作動する仕組みとなっている。雪道などの悪路走行時にはアイドリングストップ機能は必要ないという判断のようだ。例えばオフロード走行時にアイドリングストップをしてしまえば、危険が伴うために、さすがは本格クロカンのジムニーといったところである。

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納車待ちの長期化はなし! 納車されるクルマに状況によって変動

内装ほとんど変わらない。オートヘッドライトの装備によりヘッドライトスイッチが変更された程度である

今回の改良により、ますます納期が長引くのでは? という意見もあるようだが生産体制に変更はないために、それはないと読んでいる。

今回の本題である "現在納車待ちのオーナーはどの仕様になるのか?”という話に関してスズキに問い合わせたところ「ディーラーからそれぞれのユーザーに相談をする」という。

どういうことか? 納車待ちユーザーの中には、すでに生産を終えており、輸送待ち、あるいは輸送中という例もある。その場合は改良前モデルが納車される。一方でこれから生産される個体に関しては、改良後のモデルが納入されるイメージだ。つまりユーザーの状況によって異なるのだった。

発表と発売タイミングに1ヶ月の差! そのワケはユーザーのためだった

シートアレンジ次第では、さまざまな荷物を積載することが可能。ちなみに車中泊キットなども人気を呼んでいる

ちなみに今回実施されたジムニーの改良モデルは9月16日に発表されているが、実際の販売スタートは1ヶ月後の10月20日を予定している。このタイムラグはすでに発注済みのユーザーへ説明するための期間というのも一つの理由なのである。

AT車へのアイドリングストップ機能の仕様、さらには現在納車待ちユーザーのことも鑑みて発売時期を設定する姿勢はまさにユーザーファーストである。

いましばらくはジムニーの納車期間は長期化されそうであるが、ユーザー思いの姿勢は素直に嬉しい対応である。それだけに今後のジムニーに注目だ!

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【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】

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