【新型コロナ】神奈川で6人死亡、259人感染 クラスター拡大に歯止めかからず

 新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県内で23日、新たに6人の死亡と、10歳未満~90代の男女計259人の感染が確認された。新規感染者のうち、156人は感染経路が不明という。

 4人の死亡を発表した横浜市によると、うち60~90代の男女3人はクラスター(感染者集団)が確認されている新戸塚病院(戸塚区)に別々の疾患で入院していた。3人とも心筋梗塞やがんなどの基礎疾患があったという。同病院関連の死亡者は計11人となった。

 このほか、意識障害があったため、市内の別の病院に入院していた70代男性が21日に死亡。感染経路や基礎疾患の有無は分かっていない。

 川崎市で亡くなった80代男性は市内の病院に別の疾患で8月から入院していた。ワクチンは接種していなかったという。横須賀市では80代男性が9月上旬に自宅で転倒して病院に運ばれ、入院時の検査で陽性が判明。21日に死亡した。

 クラスターが起きている施設などで感染者の増加に歯止めがかからず、県小田原保健福祉事務所管内の製造業工場では新たに確認された20~60代の男女7人を含め、従業員計55人が陽性となった。相模原市緑区の製造業の会社や横須賀市内の介護老人保健施設でも感染が広がった。

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