中日・堂上が33歳誕生日にバットで仕事も守備で失策「ちょっと焦ってしまい…」

6回、犠飛を放つ中日・堂上

中日・堂上直倫内野手(33)が喜びと悲しみを味わう誕生日となった。

23日の阪神戦(バンテリン)に0―1の6回一死三塁で代打で登場。すると、ここまで打線は2安打無得点と手を足も出せなかった相手先発伊藤将の141キロ直球を右翼へ高々と犠飛を打ち上げて同点に追いついた。「甘い球をしっかり外野まで持っていけて、同点になって良かったです」と、してやったりの表情を浮かべた。

そのまま二塁の守備に就くと、スタンドからは大きな拍手や「誕生日おめでとう」の応援ボードがファンから掲げられた。しかし、8回の守備で先頭の近本の二ゴロをファンブルしてしまい、これが阪神の2点勝ち越しのきっかけに。このプレーについて「ちょっと焦って(球への)目切りが早かった」と悔しがった。

それでも1―3の9回無死二塁の打席ではミスを挽回しようと右前打を放ち、その後、大島、福留の適時打で2点を奪い、引き分けに持ち込んだ。堂上にとって守備では痛恨の失策を犯してしまったが、打撃では2度も同点劇を演出する活躍。気持ちの面で乱高下の激しいジェットコースターのようなバースデーとなっただろう。

© 株式会社東京スポーツ新聞社