はまり込んだ泥沼から抜け出せない。広島は23日の巨人戦(マツダ)に0―5で敗れた。先発の玉村が6回5失点と乱調。打線も巨人先発・高橋を攻略できなかった。2試合連続の零封負けで、借金は今季ワーストの17にまで膨らんだ。
チームは迷走が続く。投手ではこの日の先発の玉村や高橋昂とルーキーの森浦、野手では坂倉、小園、林といった次代を担う若ゴイを積極的に起用。一時は若手を中心に盛り返したが、19日に自力でのCS進出の可能性が消滅し、現在は最下位に低迷している。
シーズン終盤でもなかなか勢いに乗れず、指揮官は「いろんなことをやっている中でもなかなかね。沈みがちになって打破されてない」とし「まずは先発が試合をつくっていく中で、いい形で流れがくれば変わるんでしょうけど…」と話した。
とりわけ打線は深刻で今季13度目の零封負け。それでも佐々岡監督は「一試合一試合、集中して。また明日。これから移動して明日の試合に集中する。それだけです」と前を向く。2005年以来、16年ぶりとなる最下位だけは何とか避けたいところだが…。