バルセロナが格下カディスにスコアレスドロー クーマン監督は抗議で退席処分

渋い表情のクーマン監督(ロイター)

スペイン1部バルセロナが23日(日本時間24日)、敵地で行われたカディス戦で0―0の引き分けに終わった。

バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)との欧州チャンピオンズリーグ1次リーグ初戦(14日)に0―3で完敗してからの悪い流れを断ち切れなかった。前節(20日)は格下グラナダにホーム引き分け、この日もアウェーとはいえ勝ちたい相手に手こずった。ロナルド・クーマン監督は、17歳のMFガビを先発に抜擢するなど流れを変えようとするとが、試合を通じて7割近いボールを支配率を記録するも肝心の得点を奪えない。

すると後半20分には2度目の警告でオランダ代表MFフレンキー・デヨングが退場となり、数的不利になってしまう。後半アディショナルタイムにはMFセルヒオ・ブスケツのイエローカードに抗議した指揮官まで退席処分となってしまった。勝ち点6を計算した2戦で勝ち点2しか奪えず、解任ムードがさらに高まった。試合後の会見で進退に関する質問に「勝てば続けるし、負ければ別の監督を探さなければならないだろう」と不機嫌そうに答えた。

22日の前日会見で「クラブの財務状況から大金を使わずにチームを再建しなければならない。それには時間が必要だ」一方的に声明を読み上げたが、指揮官に残された時間はそう多くはない。即座の解任はひとまず回避したものの、FWリオネル・メッシを失ったチームの苦難は今後も続きそうだ。

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