難病のオリックス・西浦颯大が引退「いろんな壁を乗り越えてきて、今回も大丈夫って思っていた」

オリックス・西浦

オリックスは24日、育成の西浦颯大外野手(22)から引退の申し入れがあり、受理したことを発表した。西浦は昨年11月に国が難病に指定する「両側特発性大腿骨頭壊死症」を発症し、12月に手術。リハビリを続けていたが、復帰はかなわなかった。

西浦は明徳義塾から2017年のドラフト6位でオリックスに入団。通算28試合で打率1割9分2厘、3本塁打、22打点、12盗塁だった。西浦は自らのSNSで「病気が悪化し、引退を決意しました。手術する時に8割強治らないと言われてそれでも野球がしたくて手術を決意しました。野球を始めてこれまで色んな壁を乗り越えてきて、今回も大丈夫!って思ってました。でも病気には勝てませんでした。あんだけ絶対復帰するって言ってたにも関わらずこんな結果になって本当に悔しいです」などと心中を明かしている。

さらに両親や関係者に感謝の言葉を並べ「自分がこういう経験をして感じたことは、どんだけ自分が不利な状況でも挑戦し続けること。失敗してもいい。挑戦することに意味がある。プロ野球選手じゃなくなっても僕の将来の夢はずっとプロ野球選手です」と前向きにつづっている。

28日のウエスタン・広島戦(オセアン)で引退セレモニーが行われる。

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