レアル戦ゴールの李康仁が解任危機のベント韓国の救世主に

李康仁(ロイター)

スペイン1部マジョルカの韓国代表MF李康仁(イ・ガンイン=20)が、解任論もくすぶるパウロ・ベント監督率いる韓国代表の救世主として期待が高まっている。

韓国メディア「デーリアン」は「最強レアル・マドリードを相手に得点した李が、イラン戦の切り札となるか」と李の韓国代表での活躍に注目している。

「これまでベント監督は代表で李を重用していなかった。9月の代表戦でも戦術、戦略的な理由で、彼を招集しなかった」と代表ではあまり出番がなかった李。「しかし、今回だけは雰囲気が全く違う」と同メディアは強調する。

「マジョルカに移籍した李は今季、多くの出場時間を得て競技力が上がっている。22日にはリーグ最強チームのRマドリードを相手に移籍後初ゴールをも決めた。攻撃的MFの役割を完璧に遂行してマドリードを相手に存在感を見せた」と〝レアルキラー〟として大活躍したと韓国内では期待が高まっており、李の待望論が沸き起こっているのだ。

現在の韓国代表はカタールW杯アジア最終予選で1勝1分けだが、初戦にイラクを相手にホームで引き分け、さらに続く格下レバノン戦は1―0と辛勝したが大苦戦した。

低調な内容が批判を浴びており、ベント監督の解任論も浮上している。そうした中で10月には同組で最強の敵であるイランとの大一番に挑むが、そこで絶好調の李が救世主して注目が集まっているのだ。

「遠い距離から放つ鋭いシュートが大きな威力を発揮する。洗練されたキックを備えた李なら、イラン戦の切り札になる」と同メディア。韓国の至宝が代表チームを救うことになるのか。

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