鷹の豪腕が上々の先発デビューを果たした。ソフトバンクの杉山一樹投手(23)が24日の日本ハム戦(ペイペイ)で5回を1失点に抑えた。
打たれたヒットは5回にR・ロドリゲスに浴びたソロ本塁打による1本のみ。最速157キロの直球に変化球交えて相手打者をねじ伏せた。
降板後の杉山は4四球の投球に「調子は悪くありませんでした。でも、四球が多くリズムが悪い投球になってしまった」と反省を口にした。ただ、制球面から崩れることもなく十分に試合を作った。
今季は開幕一軍入り。リリーフとして自己最速の160キロをマークしてインパクトを残した。その一方で9回1/3を投げて18四球と大荒れの投球で二軍落ちとなっていた。
工藤監督からは「上(一軍)だと力が入って本来の球が投げられていないので(一軍でも二軍でも)同じように投げられるように」との〝宿題〟を出され、ファームで先発登板を積み重ねながら変化球の精度や制球力を磨いてきた。成長した姿を見せた。
試合後の工藤監督も「良かったと思う。先発としては合格点。次も考えてやっていきたい。ファームでやってきたことがマウンドで出せたと思う」と好投をたたえた。