J1神戸の元日本代表FW武藤嘉紀(29)が24日、敵地の清水戦で先制ゴールを決め、2―0の勝利に貢献した。JリーグではFC東京に所属していた2015年6月以来、約6年ぶりの得点で神戸加入後、初ゴールとなった。
前半9分に左サイドから日本代表FW大迫勇也のクロスに頭で合わせて得点した武藤は「気分は最高ですね」とし「いろいろな方々からの期待がある中、しっかりと結果で応えたいと思っていた。得点に絡むこと、ゴールできたことは満足する結果でした」と振り返った。
今夏の加入後、初戦でアシストをマークし、5試合目で初得点となった武藤は結果が出せた理由について、大迫との連係があるという。「大迫選手がいることでマークが集中し、僕がフリーでやれる。僕に(敵DF)が食いつけば、彼もチャンスになる」と説明。くしくも大迫のアシストでゴールしたように2人のコンビネーションが好パフォーマンスにつながっているわけだ。
三浦淳寛監督も2人のストライカーに「彼らも意識しながらいいプレーだった。2人の力をアピールしていた」と絶賛した。神戸は暫定ながら目標とする来季のアジアチャンピオンズリーグ(ACL)出場圏内となる3位に浮上した。
武藤は「日本に帰ってきたのは神戸を常勝軍団にするためなので、これからも結果にこだわってやっていきたい」と力を込めた。大迫との好連係をみせていることで、日本代表への復帰も見込まれており、さらなる活躍が期待できそうだ。