規定打席も見えてきた広島・小園 スカウトたちの「尻ブレーク」予言いよいよ的中へ

DeNA戦の9回、5安打目となるトドメの適時打を放った広島・小園(東スポWeb)

力強い〝ヒップ〟で固め打ちだ。広島の小園海斗内野手(21)が24日、DeNA戦(横浜)でプロ初となる5安打をマーク。1本塁打を含む3打点の活躍でチームも9―2と大勝し、連敗ストップに貢献した。

初回の第1打席では遊撃への内野安打。1点を追う3回には一死二塁から右前打で好機を広げ、23イニングぶりとなる得点シーンを導いた。2点リードの5回には無死一塁から7月14日の中日戦(マツダ)以来となる2号2ランで追加点。7回にも二死から右前打で出塁し、その後は相手失策の間に6点目のホームも踏んだ。そして9回の第5打席も無死一、二塁から右前適時打を放ってダメ押しだ。

試合後は「全ての打席でいい形で入れたので、チャンスとかもありましたし、つなぐこともできたので、そこは良かったと思う」と謙虚にコメント。打率を2割8分4厘にまで引き上げ、規定打席到達も見えてきた。

今年の春季キャンプは二軍スタートだったが、不動の遊撃手として活躍していた田中広が打撃不振となってチャンスが舞い込んだ。現在は遊撃のレギュラーに定着し、プロ3年目を迎えた若鯉は飛躍の時を迎えている。

ちなみにかつての報徳学園時代、小園は視察した複数のプロスカウトたちから「お尻の筋肉が素晴らしい」と絶賛されていたことがある。かみ砕いて言えば、要は「まだ高校3年生なのにプロ選手のように下半身が安定していて、打撃も守備も非常に優れている」ということ。その中には「あのお尻の持ち主なら絶対に大ブレークするよ」と予告する声もあった。

太鼓判を押された強靭な〝尻〟も3年の時を経てますます成長。明日のカープを担う希望の星にかかる期待は大きい。

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