【奇天烈SHOP】「ATCおにぎりの消しゴム」(販売元・㈱いきもん、300円)実際に使って完成させます!

竹皮をイメージした外装(左)と本体の消しゴム

カプセルトイの消しゴムといえば、1980年代に大ヒットした「キン肉マン消しゴム(キン消し)」を思い出す人が多いだろう。もっと上の世代なら「スーパーカー消しゴム」か。ただし、どちらも素材は塩ビで、消しゴムとしての機能は全く果たさない。何かをモチーフにしたカプセルトイの“消しゴム”は、ほとんどが実質的に塩ビのフィギュアだった。

ところが、この「ATCおにぎりの消しゴム」(販売元・㈱いきもん、300円)は違う。本物の消しゴム、というか、消しゴムとして実際に使用することを前提にしているのだ。

竹皮をイメージした外装に包まれているのは、四角いおにぎり。四角いのには理由がある。消しゴムとして使っているうちに、だんだん角が取れて丸くなる。使用者の好みで、まん丸形のおにぎりにも三角形にもできるというわけ。しかも、おにぎりの具は6種類(梅、鮭、昆布、たらこ、ツナマヨ、野沢菜)あり、ある程度削れると中身が何か分かるという仕掛け。つまり使うことが前提の実用品なのである。素晴らしいコンセプトではないか。

とはいえ、難点もある。それは“サイズ”。消しゴムも鉛筆などと同様に、だんだんチビてくるとものすごく使いにくい。この消しゴムは、もとがキャラメルぐらいの大きさしかないので、削れておにぎりの形に近くなればなるほど、実用性が劣ってくるのだ。いっそのこと実物大のおにぎりサイズなら、とも思ったが、それはそれで細かい作業には全くもって不向き。とりあえず、具が何か判明したあたりでお役御免という感じか。

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