コロナ収束願い中学生が舞 対馬 八幡宮神社で大祭

古式大祭で「浦安の舞」を奉納する市立厳原中の生徒たち=対馬市厳原町、八幡宮神社

 長崎県対馬市厳原町中村の八幡宮神社(江口大樹宮司)で21日、恒例の古式大祭があった。地元の中学生らが舞を奉納し、新型コロナウイルスの収束を願った。
 大祭は毎年旧暦8月15日に開催。拝殿で執り行われた神事では、国選択無形民俗文化財「命婦(みょうぶ)の舞」や、市立厳原中3年生4人による「浦安の舞」が奉納された。白の衣装を身にまとった中学生たちは神職ら約20人を前に、平和を願って厳かに舞を披露した。
 江口宮司は「古代から続く神事の真価をお見せすることができた」。舞を奉納した柚谷佳音さんは「コロナ収束を願い、4人そろって美しい舞を心掛けた。満足いく出来だった」と話した。
 新型コロナウイルス対策で神幸式や子どもらによる奉納相撲、露店などは中止した。

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