海のごみをドローンで回収 横浜、親子連れが環境問題学ぶ

参加者のリモコン操作でペットボトルに近づくドローン=八景島シーパラダイス

 国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」採択から6年を迎えた25日、八景島シーパラダイス(横浜市金沢区)は環境啓発ツアーを行った。親子連れら約35人が参加し、東京湾の生き物について学んだり、プラスチックごみを海洋ドローンで回収したりして、海の環境問題を身近に考える一日を過ごした。

 同園の「うみファーム」では、開業当初から海の環境を守る取り組みに力を入れてきた。この日は、新たに導入した海上のごみを回収するドローンをお披露目した。

 参加者は東京湾に生息するヒトデや魚などとふれあいながら、地上からは見えない海中で多様な生き物が暮らしていることを学習。その後、子どもたちが器用にドローンを操作して、海に漂うペットボトルやボールなどのごみを回収すると歓声が上がった。同館ではドローンのほか、浮遊ごみの回収装置も設置しているが、1日に平均約1キロのごみが流れ着くという。

 埼玉県から家族で訪れた小学4年の男児(9)は「海の生き物が絶滅しないよう、自分が出すごみを減らしていきたい」と話し、小学2年の妹(7)も兄の言葉にうなずいた。ごみを減らすため、家族でペットボトルを買うのを控えているという。

 ドローン体験は10月9日から、同館のツアー「東京湾ワンダーウォッチャーズ」内に組み込む。問い合わせは同園、電話045(788)8888。

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