【秋場所】妙義龍 V逃すも6度目の技能賞「派手な相撲ではないけど評価うれしい」

惜しくも優勝に届かなかった妙義龍

大相撲秋場所千秋楽(26日、東京・両国国技館)、幕内妙義龍(34=境川)は新関脇明生(26=立浪)に屈し、4敗目を喫して新横綱照ノ富士(伊勢ヶ浜)に賜杯を譲った。

相手の肩透かしで土俵にはわされたものの、表情に悲壮感はなかった。今場所は2014年名古屋場所以来となる11勝を挙げ、自身6度目の技能賞を獲得。15日間を「自分らしい相撲が取れたときもあったし、あっけなく負けることもあった。そのへんは変わらない」と振り返りつつ「決して派手な相撲ではないけど、押し相撲を評価してもらってうれしく思います」と感想を口にした。

13日目には過去13戦全敗中だった貴景勝(常盤山)、前日は正代(時津風)の2大関を撃破。「自分の相撲を取りきれば勝てると分かった」と話すように、来場所の自信にもなった。

初優勝は逃したが、来月22日に35歳の誕生日を迎えるベテランは「まだまだやれる? そうですね。特に変わることはないけど、このままケガなくやっていけたら」と前を向く。これからも後輩力士の脅威となりそうだ。

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