【秋場所】照ノ富士に連覇期待も課題はヒザのケア 伊勢ヶ浜親方「地方場所は普段と違う病院に」「ちょっと心配」

新横綱Vを果たした照ノ富士

大相撲秋場所千秋楽(26日、東京・両国国技館)、新横綱照ノ富士(29=伊勢ヶ浜)が2場所ぶり5度目の優勝を決めた。新横綱Vは1場所15日制以降、2017年春場所の稀勢の里(現荒磯親方)以来5人目。直前に幕内妙義龍(境川)が4敗目を喫した時点で賜杯は確定したが、結びの一番で大関正代(時津風)を寄り切って有終の美を飾った。

師匠で審判部長の伊勢ヶ浜親方(元横綱旭富士)は「今日はよかったんじゃないですか。自分から攻めてまわしも引いた。今場所一番に近い相撲だったんじゃないか」。また、新横綱として土俵に立った15日間について「落ち着いて相撲を取っていましたね。十分責任を果たしたんじゃないですか」とうなずいた。

番付の頂点に立っても部屋での様子は変わらなかったという。一方、横綱土俵入りは「初めてなので疲れが出たかもしれない」と伊勢ヶ浜親方。ただし「土俵入りというのはやると気合が入る」とも付け加えた。

来場所も優勝の期待がかかる照ノ富士だが、不安を抱えるヒザのケアが課題となりそうだ。伊勢ヶ浜親方は「地方場所は普段行っている病院とは違うところに行かないといけないので、それはちょっと心配ですよね。本人も考えてやると思う」と語った。

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