ジャイアンツに痛手 チーム本塁打王・ベルトの左手親指骨折が判明

今季メジャー最多の102勝をマークし、ドジャースに2ゲーム差をつけてナ・リーグ西部地区の首位に立っているジャイアンツだが、レギュラーシーズンの最終週をチーム本塁打王の正一塁手を欠いた状態で戦わなければならなくなった。日本時間9月27日のロッキーズ戦で死球を受けたブランドン・ベルトが左手親指を骨折していることが判明したのだ。医者による診察を受け、今後数日間で戦列復帰に向けたプランを決定していくことになるが、チーム最多の29本塁打を放っているベルトの離脱がジャイアンツにとって大きな痛手となることは間違いない。

現在33歳のベルトはジャイアンツと5年7280万ドルの契約を結んでおり、今季が5年契約のラストイヤー。2度の故障者リスト入りがあり、ここまで97試合にしか出場していないものの、打率.274、29本塁打、59打点、OPS.975をマークし、自身初のシーズン20本塁打を突破してキャリアハイを大幅に更新している。ジャイアンツの本拠地オラクル・パークは本塁打が出にくいことで知られており、ベルトの29本塁打はジャイアンツの選手としては2004年にバリー・ボンズが45本塁打を記録して以来の本数である。

ベルトは日本時間8月25日以降、27試合に出場して打率.355(107打数38安打)、6二塁打、12本塁打、22打点、出塁率.444、長打率.748、OPS1.191という素晴らしい成績を残し、ジャイアンツのラストスパートに大きく貢献していただけに、ジャイアンツにとってベルト離脱のダメージは小さくない。ベルトは2014年にも死球で左手親指を骨折して戦列を離れているが、このときは8週間近くを欠場した。もし同じくらいの期間を要するのであれば、ポストシーズン出場も難しくなる。

ジャイアンツは左打ちのベルトと一塁で併用されてきた右打ちのダリン・ラフも現在、右脇腹痛で戦列を離れており、復帰できるのは最短でも日本時間10月1日。それまでの期間は左打ちのラモンテ・ウェイドJr.と右打ちのウィルマー・フローレスのプラトーン起用で乗り切ることになりそうだ。

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