新富町に生ごみ処理機50台 パナ関連企業が贈呈

オンラインで行われた生ごみ処理機の贈呈式

 パナソニックアプライアンス(滋賀県)は22日、新富町に同社の生ごみ処理機50台を贈呈した。同社と同町、南九州大(宮崎市)が5月に締結した包括連携協定に基づくもので、町民からモニターを募集し、生ごみを活用した堆肥で野菜を栽培して資源を循環させる実証実験に取り組む。
 贈呈式は町役場と各所をオンラインで結んで行い、小嶋崇嗣町長は「持続可能な地域に向け、知恵を借りながら取り組んでいきたい」と謝辞を述べた。同町の女子サッカーチーム「ヴィアマテラス宮崎」がアンバサダーを務めることも発表され、伊藤こゆき選手(20)が「近い将来、実験で作られた肥料で野菜を栽培できるよう、まずは寮から出る乾燥ごみの肥料化に挑戦したい」と語った。
 同日は事業に取り組むコンソーシアム(共同事業体)の設立会議もあり、会長に同大学健康栄養学部食品開発科学科の矢野原泰士准教授を選出した。コンソーシアムとして今後、町から無償貸与された生ごみ処理機を使い、実験に協力するモニターを募る。人数は45人で貸与は2年間。希望者は町が配布する用紙に必要事項を記入し、事務局の町都市建設課に10月15日までに応募する。

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