【新型コロナ】三浦市長「対象者全員のワクチン配分を」 神奈川県に要望

三浦市役所

 神奈川県三浦市の吉田英男市長は28日、神奈川新聞のインタビューに応じ、新型コロナウイルスのワクチン接種について「当初見込みより接種希望者が大幅に増えている」として、対象者のほぼ全員が接種できるワクチンの配分を県に求めていることを明らかにした。

 市は20日からワクチン接種の追加予約(約900人分)を受け付けたが、わずか23分で埋まった。この追加分を含めると国が想定している接種希望者(12歳以上の8割)のほぼ全員が接種できることになるはずだった。

 吉田市長は「接種証明などでワクチンへの関心が高まる一方、人口割合が大きい高齢者の接種率が87%と高かったため若年層にワクチンが届いていない」と分析する。12歳以上の市民全員に接種するには、さらに約2万回(1万人)分のワクチンが必要という。

 県から今後の配分計画は示されておらず、予約できない市民は不安な日々を送っている。吉田市長は「経済活動を元に戻すためにもワクチン接種は有効。何とかやりくりして、早急に配分してほしい」と求めている。

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