猛虎打線沈黙…佐藤輝の起用法聞かれた矢野監督「そんなん今、ここでは分からへん」

7回、空振り三振に倒れた佐藤輝

敵地でG倒してきた勢いを全く生かせなかった。28日、阪神は本拠地・甲子園で広島に0―2と完封負けした。

前カードで〝上昇〟の兆しを見せていた猛虎打線が、この日は一転、広島先発・床田の前に6回までわずか2安打。矢野燿大監督(52)も「点を取らないとね。内容自体もちょっと寂しいかなという内容」と言葉少なだった。前カードの巨人戦ではV争いのライバルでもある宿敵・巨人を相手に2勝1分けと、良い流れで迎えた広島→中日と続く本拠地6連戦の初戦。前カードでは確かに存在していたVへ向けての盛り上がる機運は一転し、この日は無得点。課題の守備も失策が失点に絡むなど、投打に精彩を欠く場面が多く、指揮官も落胆の色を隠せなかった。

打線では、23日の一軍昇格後からスタメン起用が続くルーキー・佐藤輝明の不調も深刻。この日も3打数無安打2三振に終わり、これで53打席連続で無安打。1993年にトーベ(オリックス)に並ぶ連続打席無安打の野手ワーストタイ記録となった。長いトンネルから抜け出せない現状は指揮官にとっても連日、難しい判断を強いられているもよう。試合後、今後の起用法を問われても「そんなん今、ここでは分からへん」と頭の痛い懸念材料となっている。

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