阪神は31日の中日戦(甲子園)に5―8で敗れ4連敗。首位巨人とのゲーム差を0・5とし、2位で8月の戦いを終えた。
敵地で3タテを喫した前カード・広島戦(マツダ)から続く悪い流れを断ち切ることはできなかった。実質的なエースとして、ここまでチームをけん引してきた先発・青柳が5回5失点の大誤算。打線の奮起により一時は同点に追いついたものの、7回に3番手として救援登板した及川が二死から4連打を浴びて3失点。敗戦投手となり、悔しすぎる今季2敗目を喫した。
打撃不振の大山と佐藤輝をベンチに下げ、マルテ、サンズ、ロハスの助っ人トリオでクリーンアップを組み、この試合に臨んだ矢野阪神。後半戦初スタメンとなったマルテは2安打3打点と気を吐いたが、サンズとロハスは無安打と沈黙。つながりを欠いたうえ、左翼の守りに就いたロハスは3回無死満塁のピンチで比較的イージーな飛球を落球(記録は左前打)するなど、投手陣の足を引っ張る結果になってしまった。外国人枠の都合上、登録を抹消せざるを得なかった「7回の男」アルカンタラの不在も響いた。
矢野監督も「及川も2アウトまでいっていたからね。及川に関してはまだ若いし、キャッチャーに引っ張ってほしかった。ロハスはしっかり守らんと。あれはちょっとね…」と表情を曇らせる。前半戦までは順調すぎるほどに白星を積み重ねてきた阪神だが、その勢いは勝負の秋を前に明らかに失速。ここからが真の正念場となるはずだが…。